今回は「合同会社Holic」の運営する「WEEK/百戦錬磨」という副業サイトについて検証していきます。
「国公認の稼ぎ方」「毎週末10万円を稼ぐ」と謳い、参加者を募っています。
しかし、その中身は”競馬”であり、サイトの表現は誇大広告であることが判明しました。
ギャンブルの利用を勧める訳にはいきませんので、参加は推奨できません。
独自調査にて判明した運営実態について、徹底解説していきます。
WEEK/百戦錬磨とは?
公式サイトでは「週末10分で最低10万円の収入」と宣伝を行っています。
サイト情報から特徴をまとめました。
- 国公認の稼ぎ方
- たくさんの実績と大きな市場
- 毎週末10万円を稼ぐ
- 即入金のシステム
大々的に宣伝が行われていますが、肝心の副業内容については説明がされていません。
国公認?大きな市場?週末?副収入源はどのような仕組みなのか調査を進めます。
WEEK/百戦錬磨の口コミや評判を検証してみた
稼げたなど、利用者の口コミは一件も見つかりませんでした。
それもそのはず、検索結果が多数の検証サイトの危険性を訴える記事で、埋め尽くされていました…。
”副業詐欺”や”競馬”というキーワードが見て取れますね。
ギャンブルである競馬が副業商材?
怪しさ満点のWEEK/百戦錬磨は、参加者がおらず人気が無いのも頷けます。
WEEK/百戦錬磨の仕事内容を検証してみた
公式サイトに「国公認の稼ぎ方」とありますが、口コミや評判から挙がった”競馬”との接点を調査していきます。
国公認は公営ギャンブルの事を指していた
公営ギャンブルは地方公共団体や特殊法人(競馬はJRAという特殊法人)から許可を受けた
ギャンブルのことです。種別として、競馬・競輪・競艇・オートレースが該当します。
お金の流れとしては、競馬法に基づき、売上約75%が賭けた側に還元され、残りの25%程から施行の経費(選手の賞金や運営費等)を差し引いた額が国に納付されます。
競馬は「日本中央競馬会(JRA)」と「地方競馬」が主催者として開催しています。
日本中央競馬会(JRA)は農林水産大臣の監督を受け、日本国政府が資本金の全額を出資する特殊法人です。
国(農林水産省)が運営・管理しているからと言って、WEEK/百戦錬磨が直接認可を受けたわけではありません。
”国公認”という誤認を招く表現での宣伝にご注意ください。
WEEK/百戦錬磨は競馬予想だと判明
独自調査の結果、WEEK/百戦錬磨は競馬予想システムを利用して収益化を目指す副業サイトだと明らかになりました。
”過去の膨大な実績に基づいた取り組み”だと謳っていますが、一般公開されているレース結果の情報のことを言っているようです。
ギャンブルである競馬を稼げる副業だと宣伝を行うのは共感できません。
必勝法などは無く、予想を外せば収益がマイナスになる事は容易に想像できます。
副業とは呼べない商材を販売する悪質な運営サイトだと判断します。
WEEK/百戦錬磨の料金を検証してみた
WEEK/百戦錬磨を始めるには有料プランに参加する必要があります。
そのプランリストがコチラ↓
月額4,980円~19,800円の3つのプランが用意されていました。
競馬のレース予想情報が配信されるようですが、そもそも結果を予想できるならシステムを販売する必要はありません。
個人で配当金を得れば済むハナシです。
わざわざ予想を教えて配当金が減るようなマネをする理由が見つかりません。
レース予想が高確率で”本当に当たれば”のハナシではありますが…。
バックエンドプランの危険性
月額プランに加入しても競馬に勝てる保証はどこにもありません。
アドバイスやサポートと称して高額サポートプランなどの追加費用の勧誘がある恐れがあります。
ギャンブルに絶対は存在しません。
高額配当金を当てて稼いでやろうなどと、淡い夢は抱かないべきです。
WEEK/百戦錬磨の収益実績を検証してみた
毎週末10万円を稼ぐと宣伝を行っていますが、達成可能なのでしょうか。
答えは”NO”一択です。
収益方法が競馬予想である以上、負け(予想を外す)は必ず起こります。
過去データの統計などを基にしている等は関係なく、騎手と騎馬の生き物が競い合うイレギュラーが付き物のギャンブルです。
毎週末10万円負けるなんて事態にならないよう競馬は趣味の範疇で留めておきましょう。
WEEK/百戦錬磨のサポート体制を検証してみた
公式サイトの特定商取引法に基づく表記を確認していきます。
原則として、本契約成立後は、デジタルコンテンツの性質上、キャンセルその他返金の求めには応じられませんので、あらかじめご了承ください。
返金が行われていない事は一目瞭然ですので、検討される際は慎重に考えましょう。
本商品に示された表現や再現性には個人差があり必ずしも利益や効果を保証したものではございません。
サイト情報、宣伝内容はアテにならないことを自白しているようなモノです。
稼げなくても負けても自己責任という事です。
WEEK/百戦錬磨の会社情報を検証してみた
以下、運営を行う合同会社Holicの会社情報です。
販売会社 | 合同会社Holic |
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販売責任者 | 中村修二 |
メールアドレス | info@hyakusen-renma.com |
所在地 | 大阪府大阪市浪速区稲荷1丁目7番31号 |
販売責任者の中村修二について調査した結果、ノーベル物理学賞を受賞した電子工学者の情報ばかりが見つかりました。
競馬のノウハウや予想ツール開発などで著名な人物は見つからず、責任者の経歴は不明です。
更に国税庁の法人番号公表サイトを確認していきます。
令和2年(2020年)5月15日に法人番号指定された会社だと判明しました。
運営実績などの経営状況が垣間見える情報は確認できず、得体の知れない会社です…。
会社所在地の住所は空き家だった
公式サイトには記載されていませんが、法人番号公表サイトにマンション名と部屋番号が記載されています。
大阪府大阪市浪速区稲荷1丁目7番31号CASAYNANBA202号
このカーサワイナンバというマンション、2~4階が各フロア2部屋の構成となっています。
所在地の部屋番号202号のある2階は両部屋とも空き部屋で入居者募集中だったのです。
もし仮に、最近移転したとしても本店移転登記が必要です。
会社法第915条第1項により、会社の登記事項に変更が生じた場合、2週間以内に登記変更をしなければならないと定められています。
変更が生じた日から2週間以内という期限を守らなかった場合は「登記懈怠(けたい)」となり、代表者個人が100万円以下の過料の制裁を受ける可能性がありますので注意が必要です(会社法第976条1号)。
どこで運営しているのか居場所の掴めない会社を利用したいと思いますか?
所在地の特定できない業者への信用は皆無だと断定します。
まとめ
合同会社Holicの運営するWEEK/百戦錬磨について検証してきました。
その実態は、競馬予想システムを販売する業者だと判明しました。
繰り返しになりますが、競馬はギャンブルです。副業とは呼べません。
勝つも負けるも騎手と騎馬と運次第の賭け事です。
予想ツールの性能や実績は不明ですので参加自体がギャンブルと言えるでしょう。
更に、会社所在地が空き家である業者への関与は一切勧められません。
趣味として”個人”で競馬を嗜むことを推奨します。